正しいドライヤーの方法

よくドライヤーは髪に悪いと言われますが、洗髪後、濡れた髪のまま放置しておくと、身体が冷え、血行が悪くなってしまいます。
また、髪は濡れている間、キューティクルが非常に剥がれやすくなっているので、そのまま眠ってしまったりすると、枕、あるいは髪同士との摩擦でキューティクルが剥げ落ち、髪を傷める原因となります。ドライヤーが髪や頭皮にダメージを与えることは事実ですが、自然乾燥のリスクを考えると、洗髪後はドライヤーを使用して乾燥させるのが最良の方法と言えます。
ドライヤーは基本的に後ろから前へ、髪を流したい方向に当てます。ボリュームをおさえたいなら上から下へ当て、ボリュームを出したい部分だけは逆に。乾かしすぎると傷むので、まず先に根元を乾かしてから、弱風で中間から毛先を乾かしていくと毛先が乾きすぎず、時間短縮にもなります。
ドライヤーで乾かすと髪が傷むので自然乾燥のほうがいいと思っている人もいますが、それは大きな間違いです。髪がぬれていると、キューティクルが開きっぱなしでダメージを受けやすい状態なので、長時間の放置はNG。枕などとこすれて傷みの原因になったり、特に夏は、蒸れて汗や皮脂と混ざり、雑菌が繁殖して臭いの原因となることも。正しいドライ&ブローを参考に、ドライヤーを使って乾かすようにしましょう。
髪や頭皮へのダメージを少しでも軽減させるため、ドライヤーは上手に、正しく利用する必要があります。
STEP.1 タオルドライ
まず、洗髪後、ドライヤーを使用する前に、タオルで水分をできるだけ吸い取ってしまいます。ドライヤーを当てる時間を短縮し、ダメージ軽減を図るためです。
これをタオルドライと言い、水分を拭き取る際は、髪の毛同士をごしごしこすったりせず、髪をタオルではさんで叩くようにして水分を吸い取ります。
STEP.2 低温、中距離で髪を乾かす
タオルドライ後は、いよいよドライヤーを当てますが、この際の注意点は、温度設定とドライヤーと髪の間の距離です。
あまり熱くて強い温風を吹き付けると、頭皮や髪が傷んでしまうので、温度は低めに設定し、温風の強さもゆるやかなものにします。
また、ドライヤーの温風口の温度はかなり高くなっているので、髪とドライヤーの距離は最低でも15cmくらいは離すよう心がけます。
STEP.3 こまめに動かしながら、まんべんなく乾かす
同じ場所に集中的に温風を当てていると、頭皮や髪にダメージを与えてしまいます。
ドライヤーを当てる際は、こまめにドライヤーを動かし、まんべんなく乾かすようにしましょう。
また、髪だけを乾かすのではなく、頭皮を乾かすように根本から当てていくようにします。
STEP.4 髪は乾かしすぎないよう注意
頭皮や髪は乾燥しすぎると傷みやすいので、完全に乾かすのではなく、少し湿り気を帯びるくらいに留めておきます。目安としては、全体の8割程度の乾燥で十分です。
以上がドライヤーの使用方法とその注意点ですが、髪の毛が短く、タオルドライだけである程度乾いてしまう人は、必ずしもドライヤーを使う必要はありません。
ドライヤーはあくまで、タオルドライだけでは不十分な髪に使用するアイテムであると認識しておきましょう。
基本的にはドライヤーを使うのがおすすめですが、忙しくてできれば自然乾燥をしたいという場合は、せめて根元だけでも乾かして。ショートのパーマスタイルでしっかりとウェーブを出したいときや、クセ毛を活かしたいとき、髪をあそばせたい場合などには、自然乾燥もよいでしょう。ただし、いずれの場合も、ぬれているうちに洗い流さないトリートメントや、ムースなどのスタイリング剤で表面をプロテクトすることが大切です。

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