シリコンとは
シャンプーに含まれる成分でよく聞くのがシリコン。最近は「ノンシリコンシャンプー」という単語をよく聞くようになっただけに、シリコンとは一体何なのか・・とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
シリコンとは、化学反応によってつくられる完全人工的です。ヘアケア成分におけるシリコンの役割は、髪をシリコンのコーティング作用によってサラサラの手触りや見た目を生み出すことにあります。
その裏返しとしてお分かり頂けたと思いますが「コーティング」する”だけ”ですので髪質が根本から改善したりすることは一切ありません。シリコンに頼ったヘアケアを続けていると、髪質に関する根本的、実効的な対策はとれないまま見せかけの美しさを維持し続けることになり、間違ったヘアケアの温床となりやすいのです。
わかりやすく説明すると、肌のお手入れをしっかりとしないまま、毎日ガッツリメイクで過ごしていたとします。ある日、久しぶりにすっぴんを鏡でまじまじと見てみるとびっくり・・・肌がボロボロ・・・というのとまったく同じです。
見せかけの表面部分ばかりに気を取られて内面部分をおろそかにしがち、ということです。
シリコン表示名
シャンプーなどに表示されるシリコンの表示名は、「ジメチコン」、「シクロメチコン」、「シリカ」、「シリル」、「シロキ」、「シラン」などがあります。
企業の裏事情から見えてくるもの
シャンプーというものは、日常必需品(つまりリピートを狙える)でありながら巧みなイメージ戦略により美容と結びつけ高価格戦略を取りやすい商品であるため、企業間で日々熾烈な競争が繰り広げられています。同じ日用品のジャンルである台所用洗剤、洗濯用洗剤、ティッシュなどのCMと、シャンプーのCMを比較してみてみればその差は歴然です。
女優やモデル、外国のスターなどを起用し豪華で派手な演出をしていることがお分かり頂けるでしょうか。この裏返しとして、シャンプー企業は莫大な広告宣伝費、販売促進費を投じてセールス、マーケティング活動を行っていることが伺えます。
これは、我々一般消費者にとってどういうことかというと、誤解を恐れず言えば『洗脳』されているということです。よくわからないけどなんだかよさそうな”成分名”、”効用”、”専門用語”などに踊らされず、正しい知識と情報を得てイメージ戦略に安易に踊らされない『目利き』ができるようになることが重要です。